私は、ピーチラック(乙字湯)のおかげで随分とお尻に余裕のある生活が送れるようになりました。
でも、ピーチラックはれっきとしたお薬です。
当然ですが、薬には副作用というものがあります。
ピーチラックを飲むことによるリスクは、ちゃんと知っておきたいですよね?
場合によっては、たとえ痔の症状で苦しんでいるとしても、ピーチラックは使わないほうが良いこともあります。
使ってはいけないことにも、ちゃんと理由があります。
そんな心配がある方のために、ピーチラックの副作用について調べてみました。

こんな方におすすめの内容
- ピーチラックを買ってみたいけど、副作用が気になっている
- 自分がピーチラックをちゃんと使える状態なのかどうか知りたい
ピーチラック(乙字湯)は、れっきとした「漢方薬」です。
一般的に、漢方薬は普通のくすりと比べて副作用が少ないイメージを持たれるかたが思います。
私も、実際に買ってみて調べるまではそんなイメージでした。
「漢方薬は一般の医薬品よりも効果が緩やか」であることはよく言われていますが、だからといって「副作用が少ない」というわけではありません。
ピーチラックを使うなら、正しい用法・用量を守ることはもちろん、
- どんな副作用があるのか
- 服用する際、どんな人は注意しないといけないのか
をちゃんと知っておくことが大事です。
ピーチラック(乙字湯)を飲むと下痢や腹痛になるのは本当か?
ピーチラックを飲み始めると、「下痢になった」や「腹痛になった」という口コミがあります。
本当なのでしょうか?
ピーチラックは、「便を柔らかくして便秘を改善してくれる」のが大きな特徴です。
一口メモ
ピーチラック(乙字湯)に含まれる漢方成分の「大黄(ダイオウ)」は、下剤の効果があります。
つまり、ピーチラックが効きすぎる人や元々胃腸が弱い人は、下痢や腹痛になってしまうわけです。
妊娠中の人は要注意!「流早産」の危険があります
妊娠中は、痔や便秘を引き起こすリスクがとても高い状態です。
なぜ妊娠中は痔や便秘のリスクが高いのか?
妊娠中の女性は、ホルモンバランスが変化したりお腹の感覚が変わって排便がしづらくなったりして、非常に便秘になりやすいです。
便秘による硬い便で切れ痔になったり、大きくなった子宮で腸が圧迫されると、血流が悪くなっていぼ痔になりやすくなります。
当然、漢方を飲むだけで痔や便秘を改善、予防できればとても良いと思いますよね。
でも、ピーチラックを服用する際に一番注意をしなくてはいけないのが、「妊娠中」の女性なのです。
ピーチラック(乙字湯)に含まれる漢方成分の中に、「ダイオウ(大黄)」と呼ばれるものがあります。
実は、ダイオウには流早産の危険性があるのです。
ダイオウには子宮収縮作用および骨盤内臓器の充血作用があり、「妊婦禁忌薬例」にも指定されています。
参考:「禁忌・相互作用薬」http://www.jah.ne.jp/~kako/kinki/ninpukin_bunrui.html
このダイオウは、他の様々な漢方にもよく使われているので気をつけなくてはなりません。
妊娠中もしくは妊娠の可能性がある女性は、必ずかかりつけの病院や先生に相談をしましょう。
授乳中の女性も要注意!
妊娠中の女性と同様に、産後の授乳中の女性も注意が必要です。
産後は妊娠中よりももっと痔が悪化してしまったりするのですが、ピーチラックを使うのは少し思いとどまってください。

実は、ピーチラックの成分が母乳をとおして乳児に吸収されてしまう可能性があります。
乳児は母乳から栄養を補給していますが、ピーチラックの成分が乳児に取り込まれてしまうと、場合によっては乳児が下痢や腹痛を起こしてしまう危険があります。
授乳中の方はピーチラックの服用を避けましょう。
子どもに飲ませる場合は用法・用量をしっかり守る
ピーチラックは、子どもでも服用できる漢方薬です。
しかし、子どもは大人よりもカラダが小さいです。
大人と同じ量を飲んでしまうと効果が過剰になってしまい、副作用もよけい出やすくなってしまいます。
年齢ごとに用法・用量がちゃんと決まっていますので、子どもに飲ませる際はしっかり守るようにしましょう。
年齢 | 1回量 | 服用回数 |
大人(15歳以上) | 1包 | 1日2回 |
7歳以上15歳未満 | 2/3包 | |
4歳以上7歳未満 | Ⅰ/2包 | |
2歳以上4歳未満 | 1/3包 | |
2歳未満 | 1/4包 |
くすりを飲む回数は、何歳であっても「1日2回」なのは変わりありません。
ピーチラック(乙字湯)を服用するまえに相談すべき人一覧

と思った方のために・・・。
ピーチラック(乙字湯)を服用する前に要相談となっているパターンをまとめました。
ピーチラックを買って使う際には、自分が何か該当していないことを事前に確認しましょう。
もし該当していたのならば、事前にかかりつけの医師や薬剤師に相談してくださいね。
- 医師の治療を受けている人
- 妊婦または妊娠していると思われる人
- 体の虚弱な人(体の衰えている人、体の弱い人)
- 胃腸が弱く下痢しやすい人
- 発汗傾向の著しい人
- 高齢者
- 今までに薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
- むくみの症状のある人
- 高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人
ピーチラックは比較的体力が充実している方向けの漢方薬です
上記一覧を見てもらえると分かりますが、ピーチラックはある程度元気な人が使うことを前提とした漢方薬です。
他の病気で体力が落ちていたり、虚弱体質の方が使うのはNGなんですね。
参考
漢方の世界では、服用する人の体質や体力、気力に応じて使う薬を決める「証」という考え方があります。
「実証」「中間証」「虚証」の3つに分けられ、ピーチラック(乙字湯)の服用が適切だと考えられているのは「実証」もしくは「中間証」の方になります。
- 体力がない
- 疲れやすい
- 下痢しやすい
- 食が細い
などの特徴がある方は、ピーチラックを使わないほうが良いと言えます。
ピーチラックと他の薬との「飲み合わせ」は大丈夫?
もしアナタが、既に薬を常用していたり別の病気の治療をしているならば「飲み合わせ」に注意が必要ですよ。

ピーチラック(乙字湯)は、6つの生薬成分が含まれている漢方薬です。
他の漢方薬やサプリメントと併用する際には、重複する成分がないかどうかを注目しましょう。
特に、大黄(ダイオウ)は様々な漢方薬に使われている代表的な生薬ですので、注意が必要です。
他にも、便秘薬(マグミットやコーラックなど)を使っている場合も注意が必要です。
ピーチラックは長期間飲み続ける事ができる薬です
ピーチラックは第2類医薬品という種類の薬であり、漢方薬です。
ピーチラックを使う上で考えられる副作用や注意点などについて解説をしましたが、実はメリットもちゃんとあります。
そのメリットとは、「ピーチラックは期間の制限なくずっと飲み続けることができること」です。
漢方薬全般に通じる、大きな特長の一つですね。
一般的な医薬品とは、明確にちがいます。
病気の症状をピンポイントに改善する薬というよりは、体質をじわじわ改善するサプリメントのようなイメージが近いです。
なので、副作用が出たり自分の体質に合わないということが無い限りは、ずっと飲み続けられます。
自分のカラダの状態や体調と相談しながら、なるべく長く使ってみることをオススメします!
